- カネコ ユウキ
RGBとCMYK
今日はお仕事日記な内容になっております。
先日初めてお酒とジュースの商品ラベルにイラストを使って頂いたお店さんから、
その商品の「のぼり」を作るという事でデザインを注文して頂きました。
今までお仕事で絵を描いてきた時は何事もなく事を終えてきましたが、今回は初の布地。
これから初めてデザインのお仕事をしていく方にお伝えしたい。
カラー設定、マジで気を付けて下さいね。
画像じゃなくて、印刷物のデザインならば最初から、CMYK色で描いて下さいね。
これがどういう事かお分かりの方は今日この記事は必要ありません。
しかし、分からない方は是非知って頂きたいと思います。
特にイラストを人様にお渡しする機会がある方に・・・。
RGBは光の三原色、CMYKは色料の三原色+黒
なんとなく聞いた事があるかと思いますが、
これがどういう意味か分かりますか。
ざっくり説明すると、
RGBカラーはデジタル画面などに表示する時に使う色で、
CMYKカラーは印刷物など、現実の物に印刷する時に使う色です。
要するにデジタル画面で見られる鮮やかな色を現実の印刷物で出す事は不可能だという事です。



同じカラーパレットの場所で、ここまで色の差が出ます。
特に青色に関してはその鮮やかさに大きく差が出てしまうそう・・・。
RGBで青色をふんだんに使い「爽やかさ」「水みずしさ」をテーマにキラキラと発光させてデザインしていたものですから、CMYKでしか提出出来ないと知った時はめっちゃビビりました。


デザインのテーマを変えてCMYKで作り直し、デザインや色を大幅に変えて再度お渡し。
結果からすると、変更後の方のデザインの方が自分自身も納得のいく物が出来たので結果オーライでしたが、なんせビビりました。
私の使っているイラスト制作ソフトは、よく「クリスタ」と略して呼ばれる「CLIP STUDIO」を使っています。これの初期設定はRGBカラーになっていて、CMYKカラーで制作するには、
それようの設定にしなければいけません。

上のメニューにある「表示」→「カラープロファイル」→「プレビューの設定」
でCMYKを選ぶことが出来ます。一般には「Japan Color 2001 Coated」がよく使われるそうです。
この設定をやればCMYKカラーで描く事が出来ます。
ですが、このままいつも通り画像を保存してもCMYKのデータは出来上がりません。
CMYKカラーで画像保存をする時は、
「ファイル」→「画像を統合して書き出し」→(画像の種類を選択)→CMYKカラーを選択
→「ICCプロファイルの埋め込み」にチェックを入れる
とやります。

ICCプロファイルの埋め込み にチェックをいれないと、違うソフトで開いた時に色が変わってしまう時があるそうです。
これでCMYKカラーのデータの作成が出来ます。
いかがでしたでしょうか。
確かに、今見えてる景色の中で、コップもベットの色も、服の色も、
パソコンの中で見るような鮮やかな色はどこにもありません。
光の三原色は現実にはない夢のような色でもあるんだなと改めて思いました。
この記事が誰かの些細なお手伝いになれましたら幸いです。