- yuukiholaku
落ち込む仕組み
読者さんは落ち込んだり、元気がなくなった時、どうやって復活してますか。
時間をあける、寝る、散歩する、料理する
色々な方法があると思います。自分なりに切り替える方法を確立しているのであれば、今日の記事は必要ないと思います。ですがもし、いつまでも落ち込んだ気分からなかなか上がってこれないという人には是非知ってもらいたい脳の仕組みがあるので今日はそれをご紹介させて頂きます。
長い時間落ち込んでしまい困っている人が、そうなる仕組みを知る事で、客観的に自分の状態を知り、少し冷静になれる、又は気持ちの切り替えがしやすくなる事実を3つご紹介させて頂きます。
①時間が経たないと元気になれないというのは思い込み
時間を置くとあらゆる感情が薄まります。これは職場で行かせてもらった研修で知りました。自分の経験からも確かにとても効果的だと思います。なので時間を置いて気持ちが静まるのを待つのはとても良い方法ですが、時間を置かないと絶対元気になれないという思い込みを持っていたとしたら全くそんな事はありませんとお伝えしたいです。
考え方ひとつで人の感情は一瞬で変わります。
問題に見合った時間、落ち込まないといけないわけじゃないんだ。そんな風に思ってもらえたらと思います。
②「これからどうするか」に目を向けない
度々紹介していますが、人間の悩みのほぼ全ては対人関係だとアドラー心理学の「幸せになる勇気」に書かれています。
悩みの種類は「ひどいあの人」「かわいそうな私」にまとめられるそうです。
私も自分の事を振り返るとまさにこの2種類のみにまとまります。
解決するには「これからどうするか」を決めて行動するしかないのですが、この事を知らないうちは、
「なんであの人はあんな言い方をしたのだろう(ひどいあの人)」
「なんで私はこんなに傷ついてしまう体質なのだろう(かわいそうな私)」
など不毛な事が繰り返し脳内をめぐりどんどん気持ちが落ち込んでいきました。
別にそうしたくて、そうしていたわけではありません。それしか考え方の引き出しがなかったんです。
人はより良い考え方を「知る」だけで、今やっている考え方が不毛なのか、それとも次に進むための前進の考え方なのか客観的に自分を見れるようになると思います。
③脳内の景色が浮かんだ後に感情が動くという事実
自分の実体験から気づいた事なのですが、物理的な脳の仕組みで人間は脳内の景色によって感情が動くのだと思います。
どういう事かと言うと、
例えば今私はパソコンに向かって文字を打ち込んでいます。誤字や内容に間違いがないように注意を向けて集中している状態です。今どんな感情ですかと聞かれても
「とくに何も・・・・」という感じです。
次に自分の中で「悪い」と判断している記憶、その時の景色を思い出します。
つい今まで朝日に当たりながら割と爽やかにパソコンを打っていたにも関わらず、あっという間に嫌な気持ちになれます。
これがネガティブな感情になる仕組みです。
景色を思い出してから感情が動きます。
人は不可抗力で落ち込み続けるのではなく、記憶を自分で呼び起こして落ち込んでいるのだと思います。
嫌な事を思い出す原因は、色々あるものの、割と多いと思っているのは、
「認められたかった自分」の感情が置き去りになったからだと私は思います。
人間の本能としてある承認欲求です。
本能なので、承認欲求は消えませんし消す必要もありません。
それではどうすればいいのでしょうか。
人間の自然現象なのだと認める
今目の前にはないのに、暗い記憶を呼び起こし、ネガティブになった時、
もしまだ「これからどうするか」を決めていないとしたら、決めて前進する行動をして下さい。それと同時に「認められたかった自分」の内なる願いが置き去りになっていたのであれば、自分で自分を承認してあげて下さい。
私の場合だと
「あー、あの人にあんな事言われて気分が悪かったな。でも私は腹を立てたあの人に認めてもらいたかったんだな。私は認めてもらいたいと思ってる。これはただの本能だから消さなくても良い。あんな事もう言われたくないって思うけど、言うか言わないかは相手の課題だから私にはコントロール出来ない。私に出来る事は、
1相手にもう会わなくて済むようにする
2受け入れずに受け止める。
ここまでなら出来る。2なら練習して出来るようになりたい事だしこっちにしよう。」
こんな感じです。
自分の気持ちを置き去りにせず、相手を責めるのではなく、自分に出来る事を把握します。
いかがでしたでしょうか。
私は脳の仕組みを何も知らず、記憶から感情が動く事や、承認欲求が人の本能である事、いとも簡単に今の現実に過去の妄想を呼び出している事など、色々と知らない事がありました。結果不毛な思考を永遠と続け随分と他人に迷惑をかけ、また時間を無駄にしてきたと思います。
仕組みを知っているだけで、人は自分の状態を客観的に見やすくなるのではないでしょうか。
この記事がどこかで誰かのほんの支えになれましたら嬉しいです。
