• yuukiholaku

客室に飾る絵

お久しぶりですm(__)m

職場の旅館がリニューアル工事の間、旅館の外国人スタッフさんに日本語を教えるという仕事をさせて頂きながら、ご注文の絵を描かせて頂いていました。


今回初めて、旅館の客室に飾る絵をご注文頂きました。 柏屋旅館の虹の間と、月の間の2部屋分です。


虹の間には、群馬の最高級ニジマス「ギンヒカリ」を描きました。


柏屋旅館のスタンンダードプランの夕食にも刺身で出ています。ギンヒカリは歯ごたえが良く、お刺身で食べるのが1番美味しいと評判です。稚魚から飼育している吾妻養魚所へ取材に行き、写真を撮らせて頂きました。飼育している所まで車で案内して下さり、生きたギンヒカリの姿を写真と動画で撮る事が出来ました。背景は川ではなく、吾妻養魚所を表現したので灰色になっています。ニジマスの由来に「お腹のラインが虹がかかっているように見えることから」という説があり、ギンヒカリのお腹のラインを虹に見立てて、虹と逆さ虹が2本かかっている縁起の良い構図にしました。


こちらは月の間の絵で、「碓井貞光さまと山神さま」です。

碓井貞光という人は、源頼光の四天王の一人とされ、凄く強かったそうです。大鎌で戦ったという説もあります。4人の中でも1番信仰深かったそうで、夜に仏教を読んでいた所、その真心に感心した四万の山神さまが、四万温泉を授けたそうです。碓井貞光が生きたのは平安時代中期ですから、1000年以上前ですね。当時はお湯に浸かるという文化がなかったらしく、お風呂は全て蒸し風呂だったそうです。群馬名物、焼きまんじゅうもなかったと思います。 もし現代の四万温泉を碓井貞光さまと山神さまが見たら・・・ そんな風に思いこの絵を描きました。四万温泉発祥の地、「虚無僧の湯」を背景にし、2人が現代の四万温泉を楽しんでいる様子です。刀や鎌で戦わなくていいので、防具はつけず、軽い服装にしました。お酒が好きな碓井貞光さまは四万の温泉酒を、山神さまは焼きまんじゅうを持っています。シンプルな絵になっていますが、線を使わない点描画になっています。

写真で白く見える所も点で埋まっています。お越し頂いたお客さまのささやかな楽しさに繋がれば嬉しいです。 私が柏屋の部外者だったら表に名前を入れたのですが、スタッフですので、名前は裏に書きました。お客さまは優しい方が多く、私が描いたと気付いたら褒めて下さる方がいます。お金を払って宿泊して下さるお客さまに、褒める事に時間を使ってほしくないなと思います。飾られている絵を見つめて、何かを考えたり、何も考えなかったりする時間。絵に何の関心もわかずお部屋でくつろぐ時間。くつろぐお客さまがメインの空間の一部を創作したつもりですので、それにはスタッフの名前をお部屋の中の見える所に書くのは違うなと思いました。 客室に飾る絵について、想像以上に色々な体験がありました。やった事のない事に挑戦し、キツイ時もありましたが、何か1つの壁を越えられたような気がしています。 お客さまの都合により、完成した絵を全てHPに載せる事は出来ませんが、コツコツと絵を描いて、少しずつですが、力がついてきているように感じています。 これからも、力まずに良いと思える絵を描いていきたいなと思います。